草間カルスト鍾乳洞群【6】

(岩屋洞、佐伏の湧きあがり、鬼女洞、絹掛の滝ほか)

 2012年11月、6回目となる岡山県北部探索。今乗っている車で来るのは最後となる草間鍾乳洞群。今回の目的は、岩屋の穴と佐伏の湧きあがり。前回行き損ねた2カ所は、予習不足のため、今回は見合わせました。

 岩屋の穴は、阿口小学校の近くと言うことは分かっていました。そのあと、1時間近く捜し歩いたでしょうか。お墓参りに帰省されていたおばさんに聞くと「小さい頃よく入って遊んだけど、どこだったかなぁ、あっちのほうだったかなぁ」というおぼつかない返事。でもだいたいの方角が分かったので、何とか行きつくことができました。上・中・下と、さらに上に一つ、合計4つも穴がありました。上の穴のところに、岡山県天然記念物の石柱があるのですが、そこへ行きつくまでの看板がまったくありません。行ってみようと思う方は、下の写真の矢印を参考にして下さい。

 岩屋の穴から北房インター方面に向かっていると、何やら興味を引くような岩陰が。近づいてみると、岩の下からこんこんと水が湧き出ていました。将来はここも、立派な鍾乳洞になることでしょう。近くの民家から石の階段が続いていて、有効に活用されているようでした。

 さて次に目指すは、佐伏の湧きあがり。前回見つけようとしてわからなかったところです。満奇洞の前を通り過ぎて、佐伏方面に行きますが、わかりません。地元の方に場所を聞いて、ようやく見つけました。なぜ分からなかったのかと言うと、思ったより高いところにあったと言うのが一番の理由。それと、県道のすぐ横にあったということ。分かりやすいところにありすぎて見つけられない、龍棲洞(穴小屋)を思いだしました。時々泡がブクブクっと立っています。あまり水が湧いているのが分かりませんが、出口のところから小川になって水が流出しています。ここは、秘坂鍾乳穴の地底湖の水が湧きあがっていると言われています。でも、車のGPSでは、湧きあがりの標高が350メートル。秘坂鍾乳穴の上部の標高が400メートル。秘坂鍾乳穴の地底湖は、そこから100メートル以上下にあるので、地底湖の標高は300メートルより下のはずです。この言い伝えに疑問を抱きました。誰か真実を教えて下さい。

 今日の予定はこれで終了。早く終わったので、前回行けなかった鍾乳洞に行くことも考えましたが、時間切れになるのは目に見えています。ということで、鬼女洞の出洞口を確認してみたかったので、井倉洞方面に下りることにしました。絹掛の滝は、もみじの紅葉が美しく、見事でした。その川向かいに鬼女洞の出洞口があります。

 最後にお知らせです。このホームページでもよく紹介してきた、秘坂鍾乳穴ですが、最近事故が多いため、入洞禁止になりました。ご注意ください。

秘坂鍾乳穴の入洞禁止の看板

岩屋の穴 
阿口小学校のグランド 右手にブドウ畑 矢印が降り口
上・中・下の穴 この石柱が目印 上の穴
上の穴の洞口 さらに上にも穴が 中は行き止まり
鍾乳石 くらげ石 逃げないコウモリ
下の穴から外を見る 下の穴から出洞 上の穴のさらに上の穴
佐伏の湧きあがり 
県道のすぐ横 湧きあがりの全景 水面を見ていると
時々ブクブクっと泡が 住民の生活水になっている 小川になって水が流出
将来の鍾乳洞? 
この景色は気になる。 近づいてみると 岩の下から清水が。
絹掛けの滝−鬼女洞(きんめどう) 
絹掛の滝 滝つぼ。鯉は作り物。 滝の横の不動さん。
絹掛の滝の向かい。見えないけど、鬼女洞の出洞口があるはず。
鬼女洞探検記はこちら。(草間鍾乳洞群【5】)

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