石見銀山

(島根県・世界遺産 2014.11)


 鉱山跡が世界遺産に登録されたと聞いた時から、気になっていた石見銀山。ようやく訪れる機会に恵まれました。ただ、鉱山跡としての世界遺産というよりは、一時は20万人を超えたと言われる人口を誇った、鉱山を含む地域全体が世界遺産に登録されているようです。(この20万人というのも、実際はせいぜい数万人であっただろうという説もあります。私も、あの地域に20万人が暮らすには、経済的にも物理的にも、当時の日本の人口からしても、不可能だと思うのですが・・・私の憶測ですが)。
 鉱山跡マニアとしては、一度は行っておきたい石見銀山なんですが、鉱山跡マニアであればあるほど、物足りなさを感じられることでしょう。銀山地区の一番奥の「龍源寺間歩」が公開されていますが、兵庫県でも生野銀山、明延鉱山など、見学できる鉱山跡があるため、そちらに行かれたことがある方は、期待外れ間違いなしです。さんざん歩いた上、「えっ、これだけ?」という・・・。ま、かつての栄華を誇っていた頃を想像しながら、のんびり散歩という気分でお楽しみください。途中の選鉱所跡などは、なかなか風情があります。また五百羅漢という、これまた微妙な、おそらく人口の洞穴に羅漢像を並べたようなところ(有料)もあります。

龍源寺間歩入口。 龍源寺間歩内部。
ほかにも間部がたくさん。 選鉱所跡。
大森五百羅漢。

 交通渋滞を避けるために、少し離れたところにセンターがあり、バスで往復するシステムになっています。ただ観光シーズンを外せば、直接乗り入れても大丈夫のようです。
 本格的に鉱山跡を探索したい方は、センターから大久保間歩行きのバスが出ています。2時間少しかかるようですが、有料(2千円少し)で、往復とガイド付きで石見銀山最大の間部など数か所案内してくれるツァーがあります。ただ、こちらに行くと、よく写真に出ている石見銀山の中心部へは時間的にも体力的にも厳しくなると思います。私の場合は、連れ合いが恐らく拒絶反応を示すだろうと思い、止めました(笑)。行きたいけど、行くなら本当に趣味の合う人同士か、あるいは一人で・・・。


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