野島鍾乳洞探検記
2002年10月も末のある日、突然思い立って、淡路島を訪ねました。目的はただ一つ、兵庫県でただ一つのマボロシの鍾乳洞「野島鍾乳洞」を訪ねることです。兵庫県人ですら、あまりこの鍾乳洞の存在を知りません。兵庫県が発行している「兵庫のすがた」というパンフの地図には、辛うじてその名前が載っていますが、それ以外の地図ではみたことがありません。淡路島の観光パンフレットですら、その名前は登場しません。さて、この探検ツァーは、どうなることやら。
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| 明石海峡大橋を渡り、淡路SAで昼食をとりました。淡路ICを降りてすぐ、「淡路景観園芸学校」の看板に従って、山を上がっていきます。10分ほど走ったでしょうか、園芸学校に近づいてきました。看板も何もなければ、どのようにして探そうかと思っていましたが、園芸学校の隅に思ったより立派な看板が出ていて、ホッとしました。但し、肝心の矢印が消えているのがちょっと・・・。この下の白い建物の横に、鍾乳洞がありました。 |
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| これが鍾乳洞の入り口の全景です。詳しい方はよくおわかりと思いますが、すり鉢状のドリーネを形成しています。ドリーネに向かって、溝があって、水がチョロチョロと流れ込んでいます。 |
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| 野島鍾乳洞(天然記念物)昭和40年3月
この鍾乳洞は新生代新第三期中新生(約2000万年前)に属し、いわゆる神戸層群の岩屋累層で、カキ、フジツボ等が多く含まれる礫層である。規模は小さいが鍾乳洞としての条件は全て備えており、主洞の長さ250m、高さは平均1mで、高いところは5mに達するものもある。洞底の勾配約10分の1で、淡路では唯一この鍾乳洞だけで貴重な天然記念物である。 |
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| 北淡町北部(野島常盤)には、「岩屋累層(通称カキ石)」と呼ばれるカキなどの貝殻でつくられた石灰岩が多く分布していて、その厚さは最大10メートルに達するところもあるそうです。これは鍾乳洞近くの岩ですが、上の写真の、白く光っているところは、カキの貝殻の化石です。 |
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| ドリーネの底が入り口になります。これが入り口の拡大図です。まんなかの斜めに写っている岩が、入り口をふさいでいる格好です。この写真を撮って、帰ろうかと思ったのですが、何とか隙間から入り込めそうな気がしたので、入ってみました。身体を横にして、なんとか滑り落ちるようにして、中にはいることができました。 |
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| これが鍾乳洞の中です。つららのような鍾乳石もあるらしいのですが、入り口近くには見あたりませんでした。何しろ懐中電灯も用意していなくて、真っ暗でした。デジカメでフラッシュ撮影し、デジカメの画像を見て、下向きの穴がないのを確認して、ちょっとだけ入って撮ったのがこの写真です。中に入れるとわかっていたら、懐中電灯のひとつでも持ってきてたのに・・・残念。 |
こぼれ話
このホームページを見て、「よし、私も入ってみよう」と思われた奇特な方へ忠告しておきます。入り口の石の隙間から中へ入るのはどうにかこうにか行けるのですが、私は出るときのことを考えていませんでした。あの隙間から地上に出るのは、至難の業です。ズボンも上着も、ドロドロに汚れてしまいました。一時は、もしこのまま地上に出ることができなかったらどうしようか・・・と思ったほどです。前日の夜、たまたま見た、ナインティナインの岡村がロッククライミングに挑戦していた番組を思い出してしまいました。できれば二人以上で行かれるのがいいかと思います。太った方は、やめておいた方がいいでしょう。
でも今考えてみると、もし入り口の中が京都の質志鍾乳洞のように縦穴になっていたら、私は今頃、鍾乳洞のそこで「タスケテ〜」と叫んでいることでしょう。考えてみれば、おそろしい冒険をしたものです。灯りも無しで・・・。