寝台急行「銀河」・サンライズ瀬戸

2007.12.26・27


 今回、初めての東京出張。ところが前泊の予算がないということで、それならといろいろ計画を立てました。
 夜行バスも考えたのですが、いっそのこと前々から一度乗ってみたかった寝台急行「銀河」に乗ってみることにしました。私が鉄道マニアではない証拠に、この年になるまでブルートレインに乗ったことがありません。寝台列車初体験です。「銀河」は
乗車率が悪く、あまり人気もないと聞いていましたが、年末の帰省の時期なので、1ヶ月前の発売すぐに予約をとりました。
 いくら急行とはいえ、寝台料金が高いので、往復「銀河」というわけにもいきません。ということで、もう片道は電車寝台特急「サンライズ瀬戸」の指定席「ノビノビ座席」で行くことにしました。指定席特急券が必要ですが、寝台料不要なので、結局「銀河」より安上がりです。
 
夜行バス自体は安いのですが、始発となる三宮や大阪に行くまでの往復料金が別にかかります。そこまで車で行けば行ったで、駐車料金がかかります。ところがJRなら、最寄りの駅から往復キップを買えば、神戸や大阪までの料金が別にかかりません。それどころか、往復割引が効くので、なんと三宮からの往復料金より安くなるということも判明しました。では、こてっちゃんの旅(その4)をどうぞ。


サンライズ瀬戸

東京駅にて

 三宮駅のホーム向かいにひっそりと、「サンライズ瀬戸」の停車位置看板が。ちなみに、下りは停車しません。  日付が変わって0:13発の寝台特急「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」がホームに滑り込んで来ました。
 装備の毛布と、まくらカバーと、サンライズ号の案内書。ちなみにまくらはありません。  ノビノビ座席はカーペット敷きです。電動車なので、音がちょっとうるさいです。

銀河

東京駅にて

 「銀河」より快速「ムーンライトながら」のほうが目立ってます。  「銀河」は23:00発。30分前にホームに入ってきました。
 この日は普段より2両多い8両編成だそうです。
 急行券・B寝台券。
 B寝台車の廊下。寝台はカーテンで仕切ることができるので、プライバシーは守られます。
 下段の寝台。毛布とシーツとまくらとゆかたとハンガーが備え付けてあります。
牽引のEF65型電気機関車。終着の大阪駅にて。
ヘッドマークに群がるてっちゃん。私もその一員?東京駅にて。

 「ノビノビ座席」は、カーペット敷きなので、床がやや固いです。敷き布団もありません。まくらのないまくらカバーもよくわかりません。ジャージをカバーで巻いて、臨時のまくらを作りました。文句を言うのなら、寝台料金を払え、ということでしょう。ノビノビ座席の車両は、電動車に配置されているようで、下段だったのでモーター音が気になりました。カーフェリー「さんふらわあ」の2等室ほどうるさくはありませんが、気にしだすと気になります。でも、料金のことを考えると、悪くありません。工夫次第で、快適な旅ができることでしょう。
 その点、「銀河」はふわふわの座席にシーツを敷き、毛布をベッドメーキングしてまくらを置くと、ちゃんとした寝床に変身。客車はモーターがないので、線路の継ぎ目の音だけです。静岡を出ると、途中の停車駅に気が付かず、大津に着くまでよく眠れました。


こぼれ話

 一月前に寝台券を購入しました。それからしばらくして、急行「銀河」が来年3月で廃止になるというニュースが飛び込んできました。考えてみれば、寝台料金が6400円。バストイレ付きの安いビジネスホテルの宿泊料より高いのですからね。
 かつて寝台特急がもっとたくさんあったころ、時刻表にひときわ目をひく白地に黒い★の寝台急行のマークと「銀河」の名前にひかれました。今回、よく廃止になる前に乗る機会ができたものだと思います。廃止となると群がるのがてっちゃんです。この日は帰省の影響か、廃止の影響か知りませんが、普段より2両増結していたそうです。東京駅でも大阪駅でも、ヘッドマークの写真を撮ろうと、カメラをぶら下げたてっちゃんがいっぱい。中にはビデオカメラを回している者もいたりして。ただ、世間から見ると、私もその一員でしかないのでしょうね。
 行きに乗った「サンライズ出雲」も、かつては寝台特急「出雲」として、山陰本線の福知山経由で、京都から東京に行っていました。それが廃止になり、今の山陽本線回りの電車寝台となりました。山陰本線経由の時に、福知山から乗ってみたかったですね。ほかにも昔は、急行「だいせん」や、「山陰」など、寝台車を連結した夜行列車がたくさんあったように記憶しています。これも時代の流れでしょうか。


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